シリア南部「非軍事化」を表明

17日、ベドウィン(遊牧民)の武装勢力とイスラム教ドルーズ派の衝突があったシリア南部で座り込む子どもら(ロイター=共同)

 【カイロ共同】イスラエルのネタニヤフ首相は17日、シリア暫定政府の部隊が首都ダマスカスから南に展開するのは許さないと主張し、シリア南部を「非軍事化」すると表明した。16日のダマスカス攻撃は暫定政府部隊が南部に入り、少数派イスラム教ドルーズ派を殺害したからだと改めて正当化。「必要な行動を続ける」と述べ、暫定政府に警告した。

 シリアの国営通信によると、イスラエル軍は17日、南部スワイダ県を再び空爆した。軍事介入は同県で13日からベドウィン(遊牧民)の武装勢力と衝突しているドルーズ派の保護を名目としている。ドルーズ派はイスラエルにも居住している。

 暫定政府は16日に停戦合意が成立したと発表したが、ベドウィンの指導者は17日、ロイター通信に対し、ドルーズ派を新たに攻撃したと表明した。散発的な衝突が続いているとみられる。シリア人権監視団(英国)によると、衝突の死者は約580人となった。

 AP通信によると、鎮圧のためスワイダ県に派遣されていた暫定政府部隊は17日、大部分から撤収した。

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