石川県の能登半島で2026年度に実施される国の特別天然記念物トキの放鳥に向け、県や市町などでつくる協議会は16日、輪島市で会合を開き、放鳥地を羽咋市南潟地区に決定した。15~20羽程度が生息できる十分な水田面積があることを理由に県が提案し、承認された。
会合で県自然環境課は、トキが群れをつくるためには良好な餌場が必要だと説明した。馳浩知事は「災害が相次いでいた中、放鳥が明るい話題になる」と述べた。羽咋市の岸博一市長は「羽咋から飛び立ったトキが、能登半島の未来につながれば」と話した。
放鳥を巡っては、環境省が22年に能登半島地域を候補地に選定。26年度上半期に実施する方針を決めた。