16日の東京外国為替市場の円相場は円安ドル高が進行し、一時1ドル=149円19銭を付けた。4月上旬以来、約3カ月ぶりの円安ドル高水準。参院選で与党の過半数確保が微妙な情勢と伝わり、野党が主張する財政拡張への懸念が強まって、円が売られてドルが買われた。米国でインフレが進むとの見方も円売りを後押しした。
午後5時現在は前日比1円15銭円安ドル高の1ドル=148円88~90銭。ユーロは29銭円安ユーロ高の1ユーロ=172円98銭~173円02銭。
米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ先送り観測が強まって米長期金利が上昇した。日米の金利差拡大が意識され、円売りドル買いを促した。