奈良の小学校で男児に性的いじめ

 奈良県内の市立小学校に通っていた当時6年の男児が男子同級生3人から複数回にわたって性的ないじめを受け、学校がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と認定していたことが16日、分かった。同級生3人について、男児の保護者は不同意わいせつ行為に当たるとして市内の警察署に被害を申告した。男児側の代理人弁護士が明らかにした。

 この市の教育委員会は取材に対し「個別の事案のため答えられない」とコメントした。

 学校が昨年12月にまとめた調査報告書や男児側の代理人弁護士によると、男児は同6~10月の7回、校内の男子トイレや修学旅行の宿泊先で、同級生3人の要求で性器を見せる行為などをさせられたとして、学校が同10月、調査を開始。学校は、男児や同級生側への聞き取りを基に4件がいじめに当たると判断し、残り3件は、同級生側と男児の話が一致しないことなどを理由にいじめとして認定しなかった。

 調査主体となった学校のいじめ対策委員会は校長や教員ら計12人で構成され、男児の担任だけでなく同級生らの担任も含まれていた。

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