能登地震の津波遺構、解体着手

能登半島地震の津波で損壊した「さいはてのキャバレー」と呼ばれる建物=14日、石川県珠洲市

 能登半島地震の津波で損壊した石川県珠洲市の沿岸部にある「さいはてのキャバレー」と呼ばれる建物の解体工事が16日始まった。解体を代行する北陸地方整備局は、建物内の天井にアスベスト(石綿)が含まれている懸念があるとして延期していたが、外部の専門機関が調べた結果、検出されなかった。

 建物は1970年代に珠洲市と新潟県の佐渡島を結んでいたフェリー乗り場の待合室として使われ、航路廃止後にイルカの壁画が描かれ、奥能登国際芸術祭のアート作品となったり、イベントで使われたりしていた。

 住民が災害の教訓を後世に伝える「震災遺構」として保存するよう求めていた。

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