首相、過半数割れに危機感

街頭演説する立憲民主党の野田代表=15日午後、新潟県魚沼市

 与野党幹部は15日、参院選終盤情勢で自民、公明両党による非改選を含む過半数(125議席)維持が微妙な中、支持拡大へ重点区などで追い込みを図った。石破茂首相(自民総裁)は劣勢となった改選1人区の香川県に入り「今回が最も厳しい戦いだ。助けていただきたい」と危機感をあらわにし、挽回へ躍起となった。立憲民主党の野田佳彦代表は、与党過半数割れの可能性が出てきたとみて自民と競り合う新潟県で攻勢を強めた。

 首相は高松市で演説し、消費税減税を掲げる野党を念頭に「政治家が調子のいい話をした時に国は必ず滅びる」と訴えた。愛媛に続いて、立民候補との激戦に持ち込まれた岡山選挙区でもてこ入れした。

 野田氏は新潟県魚沼市で記者団の取材に対し、参院での与党過半数割れについて「実現できるように頑張りたい。接戦の、物にできる所に対応していきたい」と語った。16日は東京都内を重点的に回る予定だ。

 公明党の斉藤鉄夫代表は自民の鶴保庸介参院議員による能登半島地震を巡る失言に触れ「厳しい目が与党に向けられている」と述べた。

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