東京都赤十字血液センターで5月、血液製剤を保管する冷凍庫の電源が落ち、献血を集めて製造した新鮮凍結血漿(FFP)約1万3700本が輸血に使えなくなっていたことが15日、厚生労働省への取材で分かった。原料としての品質は保たれているとして、廃棄はせず国内製薬会社向けの原料血漿に転用するという。
FFPは血液凝固因子が含まれ、患者の止血などに用いられる。厚労省によると、5月11日夜、東京都江東区の施設で、冷凍庫の電源が落ちて警報が作動。約4時間後に復旧した。その間、温度が上がり、冷凍保管(マイナス20度以下)の基準を逸脱した。