米、ベトナムと貿易合意

ハノイでベトナム国旗を手渡されるトランプ米大統領=2019年2月(ロイター=共同)

 【ワシントン、ハノイ共同】トランプ米大統領は2日、ベトナムと貿易交渉で合意したと明らかにした。自身の交流サイト(SNS)で、ベトナムからの全ての輸入品に20%、第三国からベトナムを経由した輸入品に40%の関税をそれぞれ課す内容だと説明。中国からの迂回輸出を警戒し、高関税を設けたとみられる。第2次トランプ政権による貿易交渉の合意は、英国に次ぎ2例目。

 ベトナムメディアも同日、交渉合意を報じた。米政府は4月、貿易赤字額が大きいことを踏まえ「相互関税」としてベトナムに46%を課すと発表していた。交渉を経て、少なくとも一部の輸入品への関税率を引き下げたことになる。

 トランプ氏はSNSで「見返りとして、ベトナムは米国に市場を開放する。米製品を無関税でベトナムに売ることができるようになる」と主張した。

 今回合意した米国による対ベトナム関税20%が、相互関税の一律分の10%を含むのか、上乗せ分なのかといった詳細は不明。

 ベトナムには日系企業2千社超が進出している。米国への輸出を手がける企業もある。

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