フェンタニルで業者の指導徹底を

厚労省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関

 欧米などで乱用が問題になっている合成麻薬フェンタニルを巡り、厚生労働省は2日までに、原料物質を取り扱う小売業者らの指導を徹底するよう都道府県に通知を出した。6月30日付。

 通知では、違法な麻薬製造に使われる疑いがあるような取引を業者が確認した場合には積極的に届け出をさせるよう要請。業者の立ち入り検査を検討するとともに、可能な限り対面で指導することを求めた。

 フェンタニルは、がん患者の痛みを緩和させるなど医療用麻薬として強い鎮痛効果がある。米国では過剰摂取による死亡事故が相次ぎ社会問題化。中国製の原料をメキシコの犯罪組織が合成し米国に密輸しているとの指摘もある。

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