能登地震被災の火力発電所を公開

石川県七尾市の七尾大田火力発電所に新設された、木質バイオマス混焼発電の燃料を貯蔵するサイロ=16日

 北陸電力は16日、2024年1月の能登半島地震で被災し、運転を一時停止した石川県七尾市の七尾大田火力発電所を報道陣に公開した。運転再開後の公開は初めて。2号機は原料の石炭の一部を木質バイオマスに置き換えた発電を拡大しており、電力の安定供給と低炭素化の両立を目指す。

 2号機は10年9月から木質バイオマスを混ぜた発電を開始。今年4月にはバイオマスの混焼比率を1%から15%に増やした。年間の発電電力量は一般的な家庭27万2千世帯分に当たる7億5千キロワット時で、二酸化炭素(CO2)の排出量は混焼しない場合に比べ年間約50万トン削減できる。

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