豪雨で被災後、廃線方針が決まった青森県のJR津軽線蟹田―三厩間を巡り、JR東日本と県、沿線2町は10日、同区間の旅客運送を2027年4月に廃止し、バスや乗り合いタクシーなどの自動車交通に転換することで基本合意した。廃止後は、JR東が自治体とともに設立するNPO法人が自動車交通を担い、JR東は18年分の運行経費として33億円超を同法人に拠出する。
JR東によると、鉄道廃止に伴いNPO法人を設立して地域交通に関与する仕組みをつくるのは同社で初めて。
基本合意書によると、廃止後は現在運行している代替のバスやタクシーなどを統合して運行し、新たな路線も増やすことで利便性向上を図る。