昨年10月の脱線事故から全線運休が続く千葉県の第三セクターいすみ鉄道(同県大多喜町)は2日、利用者の多い一部区間で2027年秋までの運行再開を目指すと発表した。復旧費用は約14・5億円を見込み、県や沿線自治体に支援を要請した。同社は事故以降、代行バスを走らせている。
同社によると、JR東日本などと安全対策の検討を進め、先行して再開を目指す大原―大多喜の計約7キロで、枕木約2700本の交換など大規模な補修が必要と判断した。記者会見した古竹孝一社長は「少しでも早く再開できるよう努力する」と述べた。
大多喜―上総中野の運行再開は復旧費用などを調査し、関係自治体と協議して判断するとした。