山岳景勝地として知られる長野県松本市の上高地で1日、夏山のシーズン到来を告げる「ウェストン祭」が開かれ、今季の安全を祈願した。警察庁によると、2023年に同県の山岳遭難の発生件数は302件、今年4月下旬~5月上旬の大型連休中の件数は28件で、いずれも全国最多となっている。
明治時代に日本アルプスを訪れ、魅力を世界に紹介した英国人宣教師ウォルター・ウェストンの功績をしのぶ行事。1日午前、透き通った水が流れる梓川沿いに、登山愛好家ら計約250人が集まり、ウェストン碑に献花し、市立安曇小の児童らが合唱を披露した。