残業代未払いなどがあったとして公益通報した後、人事評価で不利益を受け退職に追い込まれたとして、日清食品関西工場(滋賀県栗東市)の元契約社員の男性(66)が30日、同社に自主退職後の賃金支払いと約430万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴した。
訴状によると、男性は21年ごろから残業代未払いや熱中症対策がされていないなど過酷な労働環境を工場の現場管理者に指摘したが改善されず、残業代未払いに関して大津労働基準監督署に公益通報した。翌年4月に労基署は工場に対し、改善を求める行政指導をした。
23年12月に管理者から人事評価が低いことを理由に契約更新を拒絶され、自主退職に追い込まれた。