イスラエルが停戦案に同意

ガザ中部デールバラハの難民キャンプで、イスラエル軍による攻撃後、行われた救出活動=29日(ゲッティ=共同)

 【ワシントン、エルサレム共同】レビット米大統領報道官は29日の記者会見で、パレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、米国のウィットコフ中東担当特使が示した新たな停戦案にイスラエルが同意したと明らかにした。イスラム組織ハマス幹部は同日「われわれの要求を満たしていない」と不満を示した。内容は引き続き精査中としており、対応が焦点となる。

 停戦案は60日間の停戦と引き換えに、ハマスに拘束されている人質を解放する内容だと報じられている。レビット氏は、停戦合意の実現に向けて外交努力を続けていると強調した。

 ハマスは恒久停戦を求める一方、イスラエルは一時的な停戦を要求している。イスラエルの民放チャンネル12は、停戦案は「60日の間に恒久停戦に関する協議をまとめなければならない」としつつ「合意に達しなければ、交渉の上で停戦を延長できる」との規定が盛り込まれていると報じた。

 一方、チャンネル12によると、イスラエルのネタニヤフ首相は人質の家族と面会し「ハマスを壊滅しない限り、戦闘は終結させない」と改めて強調した。

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