【ニューヨーク共同】29日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は反発し、前日比117・03ドル高の4万2215・73ドルで取引を終えた。前日に好調な決算を発表した半導体のエヌビディアなどが物色されて相場を支え、買い注文が優勢だった。
エヌビディアが28日に発表した2025年2~4月期決算は、最高益の更新は8四半期ぶりに逃したものの、売上高は四半期として過去最高だった。人工知能(AI)向け半導体の需要の底堅さが改めて意識された。
ただトランプ米政権の関税政策を巡り、米連邦高裁が29日、国際貿易裁判所が出した一部の関税を差し止める判決の効力を一時停止したと伝わり、政策の先行き不透明感から上値は限られた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数も反発し、74・93ポイント高の1万9175・87。
他の個別銘柄では、航空宇宙機器のボーイング、医薬品のアムジェンの上昇が目立った。ITのセールスフォースは売られた。