急速な少子化を踏まえ、私立大の在り方を検討する文部科学省の有識者会議の委員が29日、千葉県習志野市の千葉工業大を視察し、学生らと意見交換した。同会議は私立大の果たす役割を明確にし、規模の適正化や経営安定に向けた方策について議論を進めており、現場の取り組みや声を反映させたい考え。
大学や自治体の関係者で構成された委員らは、惑星探査研究や人工知能(AI)を活用したロボット技術研究の取り組みを見学。意見交換で委員が「何が学習意欲につながったか」と質問すると、学生らは「研究を通じて企業の人と関わり視野が広がった」「研究で得た経験が就活にも生きると感じた」と答えた。