【ブリュッセル共同】欧州自動車大手ステランティスは28日、アントニオ・フィローサ氏を最高経営責任者(CEO)に充てる人事を発表した。6月23日に就任する。トランプ米政権の高関税政策を受け、同社は業績予想を撤回するなど経営環境は厳しさを増している。米国事業などで経験が豊富なフィローサ氏に難局への対応を任せる。
昨年12月に辞任したカルロス・タバレスCEOの後任。選任の理由に、優れたリーダーシップや自動車業界への理解が深い点を挙げた。
ステランティスはフィアットやジープ、プジョーなど知名度の高いブランドを展開している。フィローサ氏は1999年にイタリアのフィアットに入社した。