陸上自衛隊第14普通科連隊(金沢市)は28日、昨年の能登半島地震や記録的豪雨の際にボランティアとして炊き出しをした石川県輪島市の日本料理店店主冨成寿明さん(42)を金沢駐屯地に招き、炊事訓練を実施した。調理や衛生管理の能力向上が目的。冨成さんは健康に配慮したレシピや、素材本来の甘みを引き出す工夫などを紹介した。
隊員約40人が参加。一度に約200人分の食事を調理できる炊事車を6台用意し、冨成さんから野菜や調味料を入れるタイミングなどのアドバイスを受けながら、炊き込みご飯、肉じゃが、けんちん汁を作った。
冨成さんは「料理人として被災者のためにできることに取り組みたい」と語った。