災害リスク上昇で応急工事、岩手

岩手県大船渡市の大規模山林火災の被害地域で公開された応急対策工事=28日午前

 岩手県大船渡市で2月に発生した大規模山林火災で、以前から土砂災害警戒区域に指定されているエリアの災害リスクが高まっているとして、県は28日、梅雨時期を前にした応急対策工事を報道陣に公開した。6月上旬までの完了を目指す。

 同日午前、樹木の焼損が激しかった同市三陸町綾里地区で、細かい石材を詰めたネット状の袋を、大雨が降ると沢になるくぼ地周辺に積み上げた。県によると、1袋約1トンで、隙間から水を通すため、水位が上がってもあふれにくいという。土砂が流出しても下流への到達を遅らせ避難の時間を確保する狙い。

 県によると、火災で積もった灰により雨水が土にしみ込まず、土石流を引き起こす恐れがある。

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