「アラブに死を」ユダヤ人が行進

26日、エルサレム旧市街のダマスカス門に集まった人たち(共同)

 【エルサレム共同】エルサレムで26日、多数のユダヤ人がイスラエル国旗を掲げながら市内を行進し「アラブに死を」などと叫んだ。この日はイスラエルが1967年の第3次中東戦争で東エルサレムを占領したことを記念する「エルサレムの日」。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザでの大規模侵攻が再開した中、アラブ諸国が反発を強めるのは必至だ。

 参加者らは東エルサレムにある旧市街のダマスカス門前に集まった後、旧市街内のイスラム教徒地区を通り、ユダヤ教聖地「嘆きの壁」へ向かった。極右政党党首のベングビール国家治安相がダマスカス門に姿を見せると、大きな歓声が上がり、周囲は緊張と熱気が混ざった雰囲気となった。

 地元メディアによると、ベングビール氏はこの日、イスラム教とユダヤ教双方の聖地「神殿の丘」を訪問。神殿の丘ではユダヤ教徒の訪問は許されるが、礼拝は認められていない。ベングビール氏は変更を要求している。

 高校の同級生と参加していたヒレルさん(16)は「一年で最も素晴らしい日」と興奮した様子だった。

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