大阪・関西万博会場の東西二つの入場ゲート間で、開幕から約1カ月間の利用者数は東ゲートが西の3倍超に上ったことが20日、日本国際博覧会協会(万博協会)への取材で分かった。開幕前の想定とは異なり、来場者が大阪メトロ中央線夢洲駅直結の東ゲートに集中する状態が続いており、混雑が今後の来場者数の伸びを妨げる懸念がある。
西ゲートは主要駅からのシャトルバスのほか、自家用車を駐車場に止めてバスで会場に向かうパーク・アンド・ライド(P&R)の利用者らが通過する。P&Rの利用は低調で、吉村洋文大阪府知事は万博協会に利用料金の値下げ検討を指示している。
万博協会の4月13日~5月10日の推計では、関係者を含めた来場者数は1日平均約10万4千人。うち、メトロ利用者は約7万9千人で76・6%を占めた。一方、P&Rは約5千人で5・2%、駅シャトルバスは約1万1千人で10・6%だった。その他の交通手段は団体バスなどで、西ゲートを利用することになる。