ワコールホールディングス(HD)が15日発表した2025年3月期連結決算は、純損益が69億円の黒字(前期は86億円の赤字)に転換した。黒字は3年ぶり。本業の女性用下着の販売は低迷したが、不動産の売却が寄与した。26年3月期の連結業績予想は、通販サイトの売り上げ増などを見込み、純利益が前期比約2・1倍の148億円とした。
京都市内で記者会見した矢島昌明社長は海外事業について「より一層のスピードアップが必要だ」と強調した。中国の店舗販売が落ち込んでいるため、通販サイトの商品拡充に取り組む方針。
25年3月期の売上高に当たる売上収益は7・1%減の1738億円だった。