伊勢神宮(三重県伊勢市)の社殿を20年に1度造り替える「式年遷宮」で、新しい正宮で使う柱の用材を切り出す秘密の祭事「木本祭」が2日夜、伊勢神宮内宮で行われた。同日の「山口祭」に続く2033年の遷宮に向けた幕開けとなる祭事で、造営の無事を祈る。
雨上がりの澄んだ空気の中、たいまつに照らされた神職や「物忌」と呼ばれる児童らは身を清めた後、ちょうちんで辺りを照らしながら祭場へと向かった。
祭場内の儀式は非公開。物忌がおのを使い、新たな正宮正殿の床下中央の「心御柱」として使われる用材を伐採する。