原発稼働率、24年度は32%に

宮城県の東北電力女川原発

 2024年度の国内の原発稼働率は32・3%だったとの調査結果を日本原子力産業協会が2日までにまとめた。東京電力福島第1原発事故後で最高となった。福島第1と同じ沸騰水型の東北電力女川2号機(宮城県)や中国電力島根2号機(島根県)の再稼働に加え、運転中に大きなトラブルがなかったことが要因で、23年度の28・9%を上回った。過去最高は1998年度の84・2%。

 国内の原発は事故前の54基から33基に減り、24年度は14基が稼働。稼働率は九州電力玄海3号機(佐賀県)が101・2%、関西電力大飯3号機(福井県)が100・6%、関電高浜4号機(同)が98%などと安定して運転した。国は定格電気出力を超える運転を認めており、稼働率が100%を超えることがある。

 政府が2月に閣議決定したエネルギー基本計画では、40年度の電源のうち2割程度を原発で賄う計画だが、実現には既存33基の大半を動かす必要がある。稼働率が28・9%の23年度は電源の8・5%を原発で賄った。

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