備蓄米流通、落札の2%弱どまり

スーパーの店頭に並ぶ備蓄米=3月、東京都内(画像の一部を加工しています)
スーパーの店頭に並ぶ備蓄米=3月、東京都内(画像の一部を加工しています)

 農林水産省は30日、小売店や外食事業者への備蓄米流通量が13日時点で4192トンだったと発表した。3月に落札された計2回分の放出量の1・97%にとどまり、消費現場に届くまで時間がかかっている実態が改めて浮き彫りになった。小売店の仕入れ値は60キロ当たり税抜き3万3806円で、5キロ当たりの税込み価格に換算すると3042円になった。

 農水省は3月から放出を始めたが、前回発表した3月30日時点での0・3%から流通量の拡大はわずか。4192トンのうち、小売店には3018トン、中食・外食事業者には1174トンが渡った。農水省は「(13日以降の)4月後半に流通が本格化している」との見方を示した。

 3月に落札された計2回の放出量は21万2千トンだった。集荷業者は4月13日までに政府から約13万8千トンを実際に買い受け、卸売業者に2万73トンを販売していた。

 農水省は30日、23~25日に実施した3回目の備蓄米入札結果も公表した。ほぼ全量の10万トンが60キロ当たり平均2万1926円で落札された。

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