石川県輪島市は25日、昨年元日の能登半島地震で大規模火災に見舞われた「朝市通り」周辺の被災建物の公費解体作業が完了したと明らかにした。最後に残っていたビルのがれき撤去が終わった。更地になった一帯では今月から道路の復旧に向けた測量が始まり、街づくりの議論も進むなど復興へ動きが加速している。
公費解体の対象は249棟で、昨年6月に現地での作業に着手。今年3月末までに終了予定だったが、想定より撤去に時間がかかった。
市が策定した復興計画では、朝市通り周辺をシンボルプロジェクトと位置付け、2030年度までに防災対策を強化して再建する目標を掲げている。