【ローマ、ワシントン共同】21日死去したローマ教皇フランシスコの遺体が23日、キリスト教カトリックの総本山バチカンのサンピエトロ大聖堂に安置された。一般弔問も始まり、信者らが別れを告げた。弔問は、大聖堂前の広場で26日に執り行われる葬儀前日の25日まで続く見通し。
教皇の遺体が納められた棺は23日午前、居宅としていたバチカン内のサンタマルタ館を出発。鐘の音が鳴り響く中、大聖堂前の広場に集まった信者らの間を通り、ゆっくりと中に入った。バチカンの警護を担当するスイス衛兵や枢機卿ら聖職者も棺に同行した。
ANSA通信によると、イタリア治安当局は22日、教皇の葬儀を前にテロ対策の会議を開いた。葬儀には100以上の外交団が出席するほか、会場周辺には数十万人の信者らが訪れるとみられ、最大限の警戒態勢を敷く方針を確認した。
米政府は22日、トランプ大統領が葬儀に参列するため、25~26日の日程でローマを訪問すると発表した。2期目就任後初の外遊で、各国首脳との会談も予定している。