捜査員が身分を偽って闇バイト募集に応募して犯人グループに接触する「仮装身分捜査」について、一部の都道府県警が運用を始めたことが22日、警察庁への取材で分かった。警察庁は1月に実施要領を策定し、全国の警察に発出していた。
仮装身分捜査は、捜査員が別人に成り済まして交流サイト(SNS)上の闇バイトに応募し、身分証の提示を求められた際に架空の運転免許証などを示す。犯人側と接触して犯罪が発生する前に摘発。応募者に捜査員が潜んでいる状況をつくることで犯行の抑止も期待されている。
実施要領では、実行役の闇バイト募集を行っている強盗や詐欺、それらに関連する犯罪を対象とする。