ミャンマーで詐欺か、逮捕へ

愛知県警本部
愛知県警本部

 ミャンマーを拠点にした国際的な詐欺事件を巡り、愛知県警は23日にも、タイ当局に拘束された「かけ子」とみられる男2人を日本に移送し、詐欺容疑で逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で21日分かった。2月に保護された愛知県の少年(16)と同じミャンマーの拠点にいたとみられ、逮捕後に県内に身柄を移し、少年との関わりや施設の実態を詳しく調べる。

 捜査関係者によると、2人は20代と30代の男で、警察官などをかたって電話を日本にかけ、男性から現金をだまし取った疑いが持たれている。3月にタイ当局が不法滞在の疑いで拘束し、県警が逮捕状を取得した。

 少年はミャンマーにいた当時、交流サイト(SNS)で家族に助けを求め、自身が関与したとする詐欺事件のニュース記事などを共有したという。帰国後に「他に日本人8人ほどが作業していた」と説明し、県警の捜査で少年と同じ拠点にいたとみられる2人の容疑が浮上した。

 県警はタイに捜査員を派遣し、現地から羽田空港に移送する航空機内で逮捕状を執行する方針。

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