2005年の尼崎JR脱線事故から25日で20年となるのを前に、負傷者や支援に携わった弁護士らが語り合う集いが19日、兵庫県伊丹市で開かれた。妻が重傷を負った同県川西市の中島正人さん(61)は「二度とこんな事故は起きてほしくない。悲惨さを忘れず、安全な社会をつくらなければならない」と訴えた。
3両目に母親と乗り、腰の骨を折る重傷を負った伊丹市の増田和代さん(55)が企画。参加した5人が20年の歩みを振り返った。
まだ足腰の痛みが残るという増田さんは「ちゃんとした体を返してほしい」と吐露。生きるのがつらい時期もあったが、負傷者のコミュニティーに支えられたと話した。