能登の宗玄酒造、鑑評会で優等賞

宗玄酒造社長の八木隆夫さん=2024年3月、石川県珠洲市

 金沢国税局酒類鑑評会の表彰式が18日、金沢市で開かれ、能登半島地震で被災した石川県珠洲市の宗玄酒造が「金沢酵母吟醸の部」で優等賞を受賞した。社長の八木隆夫さん(61)は取材に「信じられないぐらいの多くの方の協力で醸造できた」と感謝を述べた。

 宗玄酒造は昨年元日の地震による土砂崩れで、蔵の機械などが被害に遭った。県内外から支援者が訪れ復旧作業に協力。醸造再開にこぎ着けた。

 八木さんは「製造に関わる杜氏たちの尽力の結果だ」と喜びを語り、酒造りの伝統を守っていく決意を新たにした。

 石川県酒造組合連合会によると、地震で被災した11の酒蔵のうち、自社で醸造を再開したのは今年4月上旬時点で3社。県内外の酒造会社と共同で醸造に取り組む酒蔵もある。車多一成会長は「いまだに再開の見通しが立たない蔵も多いが、一日も早い復旧へ支援を続けたい」と強調した。

 鑑評会では「吟醸の部」と合わせ、北陸3県(富山、石川、福井)の46蔵元から計166点の出品があり、19蔵元が優等賞に選ばれた。

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