宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の俳優養成機関「宝塚音楽学校」(中西達也校長)で18日、第113期生の入学式が開かれた。11・75倍の倍率を突破した40人が2年間、声楽やダンスなどの稽古に励み、タカラジェンヌへの道を歩み出す。
歌劇団では宙組の俳優が2023年9月に急死。親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)は昨年3月、上級生らのパワハラを認めて遺族に謝罪し、補償することで合意した。今年1月には俳優との契約形態の見直しなどが発表され、組織改革が進められている。
村上浩爾理事長は祝辞で改革に触れ「やり方、指導方法、考え方は時代に合わせて変えるべきところがあれば変えていきたい」と強調。「一人で抱えすぎないようにして2年間励んでいってほしい」とエールを送った。
新入生総代を務めた栃木県足利市出身の佐藤桜耶さんは「お互いを思いやり、切磋琢磨しながら立派な舞台人になるよう限りない芸の道に精進します」と意気込んだ。
グレーの制服に身を包んだ40人は東京、神奈川、兵庫など15都道府県の15~18歳。