大阪・関西万博会場の人工島・夢洲(大阪市)内に設けられた「空飛ぶクルマ」の離着陸場で14日、パイロットのみが搭乗したデモ飛行が披露された。午前11時ごろ、18枚のプロペラを備えた米リフト・エアクラフト社製の機体「HEXA(ヘクサ)」が垂直にゆっくりと離陸すると、観客は歓声を上げてスマートフォンで撮影した。最高約10メートルまで上昇し、約7分間飛んだ。
1人乗りの機体は万博をイメージした赤や青の水玉模様で彩られた。万博での運航を担う丸紅によると、米国では一般人でも操縦できるという。大阪市の大学4年光井遥紀さんは「離島や山奥の交通へき地に気軽に行ける時代になってほしい」と期待した。