【サンパウロ共同】エクアドルで13日、任期満了に伴う大統領選の決選投票が行われる。トランプ米政権と協調する現職で右派のダニエル・ノボア大統領(37)と、反米左派コレア元大統領派のルイサ・ゴンサレス元国会議員(47)の対決で、接戦が予想される。
ゴンサレス氏が勝利すれば、米国と距離を置く外交姿勢に転換することになる。即日開票され、日本時間14日午前にも大勢判明の見通し。任期は4年で、5月24日に就任する。有権者は約1370万人。
両氏は2023年の前回大統領選でも争った。今年2月の第1回投票ではノボア氏の得票率が44・17%、ゴンサレス氏が44・00%で差はわずか。直近の世論調査は、調査会社によって勝者が異なっている。
主な争点は麻薬組織の抗争で悪化した治安の改善策。ノボア氏は治安回復に向けた米軍駐留復活を念頭に、外国軍駐留を禁じる憲法の改正に意欲を示す。
ゴンサレス氏は警察のパトロール増加のほか、若者の犯罪組織入り防止対策に7200万ドル(約103億円)を拠出すると訴えた。