落雷か、生徒1人心肺停止

奈良市の帝塚山学園のグラウンド=10日午後7時50分

 10日午後5時50分ごろ奈良市学園中1丁目の帝塚山学園のグラウンドで、落雷によりサッカー中の生徒が倒れたと119番があった。奈良市消防局や奈良西署によると、いずれも10代の男性5人と女性1人が搬送された。うち男子中学生1人が心肺停止、2人が意識混濁状態、男女の中高生3人は意識があるという。

 署によると、意識がある3人のうち2人は手足や体のしびれを訴えた。搬送された6人はサッカー部員らという。当時、学園の中学生や高校生約20人がグラウンドでサッカーをしていたという。

 文部科学省は部活動を含む屋外スポーツでの落雷対策について、指導者が気象情報を確認し、天候に応じて活動中止を含む措置を取るよう都道府県教育委員会に通知している。署によると当時、現場には部の顧問とみられる教諭らがいた。

 大阪管区気象台によると、奈良県全域で10日午前4時半ごろに雷注意報を発表。日中、県内で雷は観測されなかったが、午後5時半以降に多く発生した。雷雲は東の方角に移動しており、午後7時ごろには県内での雷は観測されなくなったという。

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