同性婚「法整備理解を」

記者会見後に写真撮影に応じる寺原真希子弁護士(右)ら=10日、東京都内

 同性パートナーの存在を家族に告白した男性の体験を基にした短編映画「誰も悪くないのにね」のユーチューブ上での公開に当たり、同性婚訴訟原告代理人らが10日、東京都内で記者会見した。代理人は「性的少数者を差別している婚姻制度が、当事者やその家族の人生にどれほど影響を与えているのかを改めて知っていただきたい」と、同性婚実現のための法整備に理解を求めた。

 全国で6件起こされた訴訟では、これまでに5高裁でいずれも、同性婚を認めない法規定を違憲とする判決が出ている。東京訴訟代理人の寺原真希子弁護士は、違憲がそろったことは極めて異例で、最高裁でも同様の判断になることがほぼ確実だと主張。映画で描かれる同性愛者への偏見や家族の葛藤に触れ「法制度が性的少数者を差別する中で、社会の差別や偏見をなくすことは不可能だ」と強調した。

 映画は同性婚実現を目指す団体「マリッジ・フォー・オール・ジャパン」の依頼で制作された。公開の期限は「少なくとも婚姻の平等が実現されるまで」としている。

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