イタイイタイ治療医師描いた落語

医師萩野昇さんの生きざまを創作落語で表現する柳家さん生さん=5日午後、富山市

 富山市出身の落語家柳家さん生さん(68)が、四大公害病の一つで、同市を流れる神通川流域で発生したイタイイタイ病の原因究明や治療に尽力した医師萩野昇さん(1915~90年)の生きざまを表現した落語を創作した。同市内で5日初披露され、人情話に約300人が聞き入った。さん生さんは「『こんな人がいたんだ』と驚きを感じてほしい」と話す。

 さん生さんは時に険しい表情を見せながら緩急を付けた語り口で、必死に闘った萩野さんの人生を約1時間で演じきった。「富山で生まれ育った人間として素通りできないテーマ。公害を継承する新たな形になれば」とし、今後県内外での公演も計画している。

最新記事
「中国関税80%が妥当」とトランプ米大統領
海自機、那覇空港に緊急着陸
米ロ大統領が戦勝記念日祝うメッセージ交換
岸田氏「国民玉木氏は首相候補」
三井住友FGがインドの銀行に2千億円出資