2020~24年の過去5年間に全国で発生した歩行中の交通事故の死傷者数(軽傷を含む)は、全年齢のうち7歳が3436人で最多だったことが27日、分かった。4月6日から始まる春の全国交通安全運動を前に警察庁が明らかにした。登下校に不慣れな小学1、2年生に当たり、交通安全の知識や経験が少ないことが背景にあるとみられる。
6歳以上12歳以下の児童の死者・重傷者数は1875人。月別では通学が始まった4~6月にかけて増加していた。夏休み明けの9月から再び増え、10月の218人が最多だった。下校時が最も多く、484人と25・8%を占めた。集団登校があり、保護者や地域住民の見守り活動も多い登校時の2倍以上だった。
警察庁の担当者は「入学前に通学路などの危険な場所を把握し、子どもに注意を促してほしい」と保護者に呼びかけ、遅刻しそうな時や忘れ物を取りに戻る際に慌てて事故に遭いやすいため「余裕を持って家から送り出し、忘れ物にも気をつけてほしい」としている。
自転車乗用中の死傷者数は、16歳が1万7141人で最多。