石破茂首相は12日の参院本会議で、自民党が杉田水脈元衆院議員(57)を夏の参院選比例代表の公認候補に決めたことについて「公認の評価は、最終的には選挙で有権者に判断をいただくべき事柄だ」と述べた。選考の経緯は「党の内部運営に関わる」として説明しなかった。
杉田氏は衆院議員だった2023年にアイヌ民族や在日コリアンへの差別的言動を法務当局から人権侵犯と認定された。派閥裏金事件でも政治資金収支報告書に不記載があり、党役職停止6カ月の処分を受け、昨年10月の衆院選には立候補しなかった。衆院政治倫理審査会で弁明していない。