【ワシントン共同】ルビオ米国務長官は10日、ロシアが侵攻を続けるウクライナの政府高官と11日に協議するため、サウジアラビア西部ジッダに入った。到着前、トランプ政権が停止した対ウクライナ軍事支援に関し「問題解決を望んでおり、協議が鍵を握る」と専用機内で記者団に語った。
一方、ブルームバーグ通信は米国のウィットコフ中東担当特使が今週ロシアを訪問し、プーチン大統領と会談する計画だと報じた。
サウジでの米ウクライナ協議は、2月の両国首脳の会談が決裂後、両国高官が初めて対面する場になる。冷え込んだ両国関係の改善につながるかどうかが焦点。米国務省によると、現地時間11日正午(日本時間午後6時)に実施する。
ルビオ氏は、ウクライナの鉱物資源権益を巡る交渉について「まだ詳細を詰める必要がある」と述べた。一方、ウィットコフ氏は10日のFOXニュースのインタビューで、高官協議で鉱物資源の交渉が大きく進展するだろうと期待した。ゼレンスキー大統領が再訪米し、合意文書に署名することを願っていると語った。