首相、国民の声に謙虚でありたい

東京・永田町の自民党本部の看板

 自民党は9日、第92回党大会を東京都内のホテルで開き、少数与党として夏の参院選での勝利を「最重要課題」と明記した2025年運動方針を採択した。石破茂首相(党総裁)は演説で、6月の東京都議選も含め必勝を期すため総力を尽くすと表明。派閥裏金事件に伴う根強い政治不信を踏まえ、信頼回復に向け「政府を謙虚に機能させ、国会を公正に運営する。国民の声に謙虚でありたい」と訴えた。

 立憲民主党と国民民主党の最大の支援組織・連合の芳野友子会長が来賓としてあいさつした。連合会長の出席は05年以来、20年ぶり。自民側には賃上げ政策の推進を通じて連合傘下の産業別労働組合の取り込みを図る狙いがあるとみられる。

 首相は「国民が政治を信じていないとひしひしと感じている」と言及。負担増の凍結を表明した「高額療養費制度」に触れ「丁寧に弱い人、苦しい人、つらい人の声を聞く。それが信頼回復の唯一の手だてだ」と力説した。「野党の時の気持ちを取り戻し、あらゆる組織と対話する政党であらねばならない」と述べた。

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