JR西日本などは7日、モバイルICOCA(イコカ)のアプリでJR東海と九州の交通系ICサービスを順次提供すると発表した。東海のTOICA(トイカ)は2026年春以降、九州のSUGOCA(スゴカ)は27年春以降に開始予定。東海と九州はこれまでカード型のみだったが、スマートフォンで使えるようになる。定期券もアプリで購入できる。
利用者はモバイルイコカのアプリに登録し、地域に応じてサービスを切り替える。アプリはすでに全国で利用できるが、定期券はJR西管内のみだった。鉄道利用や駅ビルでの商品・サービス購入といったデータをJR西と東海、西と九州の間でそれぞれ共有できるようになり、営業戦略に役立てる狙いもある。
3社は新幹線のネット予約サービス「スマートEX」「エクスプレス予約」を共同運営しており、今回のシステム共通化につながった。JR東海や九州が自前でアプリを開発する費用の半分以下で導入できるという。