太平洋戦争末期の東京大空襲から80年となるのを前に、朝鮮人犠牲者を追悼する会が1日、東京都東村山市の国平寺で開かれた。2007年から開催しており、今年で19回目。参加した約90人が献花し、故郷から離れた地で命を落とした人たちを悼んだ。
集会では学生らが、日本の植民地だった朝鮮半島から連れてこられた労働者らの被災状況などを説明する朗読劇を行った。主催の市民団体の西沢清代表(86)は「世界各地で戦争が進行している。私たちは戦争犯罪を糾弾する義務がある」と述べた。
朗読劇をした朝鮮大学校1年の権珠寧さん(19)は「朝鮮の地で生きていれば、空襲で死ぬこともなかった先祖のことを思った」と話した。