農林水産省は28日、全国農業協同組合連合会(JA全農)などの大手業者が集荷したコメが1月末時点で221万トンとなり、前年の同じ時期に比べ23万トン減ったと発表した。政府が備蓄米を放出する際に「不足の穴埋め分」とみていた昨年12月末時点の減少幅21万トンから2万トン拡大した。放出量は21万トンから上積みされる可能性が出てきた。
コメの民間在庫が1月末時点で前年の同じ時期に比べ44万トン少ない230万トンとなり、統計が残る2009年以降で1月末としては最低となったことも分かった。農水省は「備蓄米の放出量に影響を与える可能性がある」としている。