北陸新幹線敦賀(福井県)―新大阪間の延伸を巡り、石川県南部の新幹線沿線市町の商工会議所などでつくる協議会が4日、早期開業に向けた課題を議論する勉強会を同県小松市で開いた。現行計画の福井県小浜市や京都府を通るルートでは工事が進まないとして、東海道新幹線の米原(滋賀県)への接続を求める意見が相次いだ。
地元の観光関係者ら約80人が参加した。新幹線計画に詳しい富山大の中川大・特別研究教授は講演で、費用対効果などの点で米原を経由するルートが優位だと強調。2025年度の着工が見送られたことなどを踏まえ、京都を経由するルートは「難しくなったと考えるしかない」と述べた。