青森の百貨店「中三」破産

 青森県弘前市の百貨店「中三」は29日、青森地裁弘前支部に破産を申し立て、破産手続きの開始決定を受けたと発表した。負債総額は約9億円。

 1896年創業。東北を中心に店舗を展開して1998年には約415億円を売り上げたが、郊外型ショッピングセンターとの競争激化で経営が悪化。岩手県の盛岡店などを閉店し、青森県内に絞って営業した。

 2015年には投資ファンドをスポンサーに再建を図ったものの、新型コロナウイルスなどの影響で業績は低迷。23年8月期の売り上げは約17億円まで落ち込んだ。

 唯一残っていた弘前店も営業をやめており、同社は再開発事業者を探している。

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