捜索活動をする自衛隊ら=17日午前10時23分、中津市耶馬渓町金吉 民家4棟を巻き込み住民の男女2人が死亡した中津市耶馬渓町金(かな)吉(よし)の山崩れは17日、発生から7日目を迎えた。女性4人の行方が分かっておらず陸上自衛隊と警察、消防は420人態勢で捜索を続けている。 この日は午前8時20分ごろから小雨が降り始めた。捜索隊は二次災害を警戒しながら、不明者らの民家があった斜面の下を掘削。岩や倒木が多く、重機での活動が中心となった。日用品や家屋の一部が見つかれば人力で土砂を取り除く。 大分県の梶原正勝防災危機管理監は「危険な現場なので冷静に作業を進める。一刻も早い救出を目指す」と話した。 山崩れは11日午前3時40分ごろ発生。4世帯6人と連絡が取れなくなり、3人が遺体で見つかった。2人は住民の無職岩下愛子さん(76)と会社員岩下義則さん(45)親子と判明。 3人目の遺体は無職橋本アヤ子さん(86)の可能性が高いとみて、県警がDNA型鑑定をして身元の確認を急いでいる。【行方不明の方】▽橋本アヤ子さん(86)▽江渕めぐみさん(52)▽江渕優さん(21)▽岩下アヤノさん(90)(大分県発表)