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【カメルーンの風 JICA同行記】⑥高専 大学との交流模索 技術者の育成に関心

 カメルーンと学術的に交流できないだろうか。
 大分高専機械工学科(大分市)の松本佳久教授(52)は「期待」をかばんに詰め込み、首都ヤウンデの高等教育省に向かった。
 職員トップのウィルフレッド・ガブサ事務次官(54)と面会したのは11月14日の午後だった。握手やあいさつなどで談笑後、松本教授は切り出した。
 「われわれは高校から大学に進学するより2年も早く、技術者を育成できるノウハウを持っている」
 売り込んだ。
(毎年5%の成長)
 大分高専は現在、欧州やアジアなど10カ国の大学と協定を結び、学生・教員の交換留学などを展開。交流を深めながら相互の技能スキルを高めている。
 アフリカは未知数だ。その中でもカメルーンは毎年約5%の経済成長を遂げている。
 「今後、一大マーケットになるはずだ。現地に対応できる人材を育てていくために、協定の締結先を模索したい」
 高専を代表し、松本教授は国際線の飛行機に乗った。
(出るのはため息)
 話し合いは思わぬ方向に進んだ。
 事務次官は矢継ぎ早に聞いてきた。「日本の支援は幾らぐらいあるのか」「わが国も支出しなければならないのか」「奨学金は出るか」。金銭的な質問に終始した。
 これがカメルーンか…。出るのはため息ばかりだったが、2日後、松本教授は念願だった国立ヤウンデ第1大学の学長、副学長との面会がかなった。
 同大は現在、木材加工の技術取得に力を入れている。
 残念ながら高専にその分野の専門家はいないが、短期間で技術者を育む大分のシステムに学長は強い関心を寄せた。
 今後の連携に手応えを感じた。
(「覚書」を土産に)
 サプライズだった。
 ヤウンデ第1大を訪ねた翌日、副学長が宿泊先のホテルにやって来た。面会時に交わした対話の内容や、大学側の交流担当者の連絡先を記した「覚書」を手にしていた。
 高専と大学。日本とアフリカ―。それぞれの思惑や要望が違っても、きっと「志があれば必ずどこかで道は開けるはずだ」と松本教授は信じている。
 覚書は一番のカメルーン土産になった。

※この記事は、12月7日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。

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