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〝釣り命〟さお26本盗んだ男に裁判官「のめり込まないで」

 「思う存分、自分の理想の釣りをしたかった」。釣りざお26本を釣具店から盗んだとして窃盗などの罪に問われた男(26)の動機が、大分地裁で14日にあった初公判で明らかにされた。釣りが趣味で、道具の購入に金を費やしすぎて悩んでいたという。今泉裕登裁判官は即日判決で懲役1年6月、執行猶予3年を言い渡し、「今後はのめり込まないように」と諭した。
 男は別府市内の会社員。判決によると、8月24日午前1時40分ごろ、市内の釣具店に窓を割って侵入し、陳列してあった計60万円相当の釣りざおを盗んだ。
 検察側の説明では、盗んださおの中から自分が使いたいものだけを選び、残った15本は大分市内のリサイクルショップに転売、リールの購入費に充てていた。
 男はルアーフィッシングが好きで、給料のほとんどをつぎ込んでいたらしい。「釣り関係で食べていけたら」と勤めていた設備工事会社を辞め、パチンコ店などで働きながら「釣り中心の生活をしていた」という。
 公判では「盗んだ後、何でここまでしないといけないのか…と情けなくなった」と心情を吐露。「自分の人生を狂わせたのは釣り。『またしたい』という感情は全くない」と決別を誓った。
※この記事は、11月15日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。

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